和太鼓の女性演奏家を特集した「日本の太鼓-オンナが打つ」が、22.12日の両日、東京三宅坂の国立劇場で開かれる。
戦後生まれの創作太鼓から飛び出した元気な打ち手たちが、華麗なバチさばきと情熱的な演奏で競演する。
太鼓集団「天邪鬼」の小川ひろみと川名真由美は、高校時代から演奏活動を始めている。和太鼓の魅力や今公演への抱負などを聞いた。天邪鬼の小川・川名コンビ 古来からの響き・楽しさ表現「今、女性の打ち手が増えている中、私たちが選ばれたことを素直に喜んでいます」と語る。
小川は、「同時に、良いステージにしなければ、との責任も感じます。女流太鼓の目標となるようなステージに仕上げたい」と口元を引き締めた。
中学、高校、短大と小川と同級生だった川名は、「女性の太鼓奏者を特集する。そんな時代になった事を喜んでいます。男性が打つ時の力強さが出せるように努力するとともに、女性らしい美しさや華やかさのある舞台も生み出したい。改めて、女性が打つことの意味を考えています」と初心を思い返している。
「天邪鬼」に参加して12年。日本古来から伝わる太鼓の間や粋をもとに、太鼓本来の響きや演奏の楽しさを、ステージで表現してきた。
2人が上演する「相生」は、うちわ太鼓と締め太鼓を、ピアノの連弾のように呼吸を合わせて打つ。「長い間、一緒にやってきた強みを武器に、息の合ったステージをお見せしたい」(小川)、「お祭り好きの性格も手伝っているのかもしれませんが、気分的には、日本人の血で打っているような感じです」(川名)と笑顔で語る。2人は、宮太鼓4台を使った「武人」でも流麗なバチさばきを披露する。