集団化によって大衆的人気を得た太鼓だが、近年、個人技を見直そうという動きも生まれている。その担い手の一つが、女性二人を前面に出すユニークなプロ集団「天邪鬼」。江戸太鼓の伝統に基づいた創作を持ち味とし、高い技量にも定評がある集団だ。一四日、一五日に国立劇場で開かれる第19回「日本の太鼓」に出演する。打ち手の川名真由美と小川ひろみは、「鬼太鼓座や鼓童という先輩集団の活躍もあり、やっと太鼓も芸能の一分野として認知されてきた。後に続く世代を育てるために、奥の深さを追求したい」と意気込んでいる。